フィンランドデザイン探訪―②ヘルシンキ 建築博物館
ヘルシンキの中心部にあるDesign Museumと建築博物館は、フィンランドの暮らしを彩ってきたデザインの歴史と革新が凝縮された場所。インテリアコーディネーターとして、長年憧れてきた北欧デザインの根底に触れるため、足を運びました。
次は、隣の建築博物館へ
「空間は語る」 建築が教えてくれた、インテリアの本質

古典様式のファサードを持つ歴史的建築の扉を開けると、、、
この建物は1875年に完成したネオ・ルネッサンス様式の建築。もとは小学校として使用されていたそうです。現在は建築に関する展示や図書館を備えた博物館として一般公開されています。
1.展示紹介
Marie-José Van Hee-マリー=ジョゼ・ヴァン・ヘーの住宅空間




ベルギーの建築家 Marie-José Van Hee が設計した「House HdF」。 控えめながらも素材と洗練されたデザイン。 印象的だったのは階段の表現と光の扱い。幾何学的なフォルムと素材の静謐さが印象的でした。
2.展示紹介
家具から感じる空間哲学





ラウンジスペースでは、アアルトの名作「パイミオチェア」に出会いました。曲げ合板を使った滑らかなカーブ、ただの椅子以上の空間性を生み出していることに感動。 椅子1脚で、空間の空気感が変わることを再確認しました。
空間と家具の「対話」
建築と家具の関係性は、まさに“対話”です。 アアルトやVan Heeのように、素材の声を聞きながら空間を設計する姿勢が、私の提案にも活かしていきたいと強く感じました。
建築博物館は「空間の在り方」を再定義する場所でした。 素材、光、動線、そして家具—— どれもが暮らしを構成する大切な要素であり、インテリアコーディネーターが提案すべき“軸”であると思いました。